IKEAのディリフィエラ

購入前によくわからなかったこと・疑問に思ったことがあったので記録として。

 

【ディリフィエラって何?】

ディリフィエラはイケアのスマート家電対応商品をスマホアプリに登録して管理ができる機械。現在はLED電球やLEDテープ、スピーカー、ブラインド、空気清浄機などの中の一部商品が対応している。

※操作できる製品はイケアのスマートホーム対応商品のみなので、確認してから導入をおすすめする。LED電球(トロードフリ)は多くのライトに設置できるけど、明るさが足りない場合もあるので注意が必要。

 

【ディリフィエラがなくてもできること】

リモコンスイッチやモーションセンサーで製品をオンオフするだけなら必要ない。これに関してはスマホやディリフィエラを使用せず製品のみで設定することができる。

一つのLED電球に複数のリモコンを設定することもできるのでスイッチを増やしたいという人にはこの点だけでもおすすめ。デスク脇やベッドの横など好きな場所に照明のスイッチを簡単に増設できる。(この使い方の場合壁スイッチはオンにしたままにする必要があるため、多くの場合は壁スイッチの代わりにもう一つリモコンを設置することになる)

ただしディリフィエラを使用しない場合はモーションセンサーに関して一定の制約があり、一日中反応するしオフになるまでの時間を変更することはできない。

 

【ディリフィエラとスマホがあるとできること】

スマホを使って動作させる。Wi-Fiを使用して動作するので出先から操作するにはアレクサやグーグルホームなどを併用する必要がある。

・モーションセンサーが動作する時間帯を決める(動作開始時刻と終了時刻を分単位で設定できる)

・モーションセンサーが動作する時間を日の出・日の入りで決める(ただし位置情報の提供が必要)

・センサーが反応したあとオフになるまでの時間を設定する(2分、3分、5分、10分から選択)

・ショートカットボタンを使用する(ワンボタンに1回押し、2回押し、長押しそれぞれ機能を持たせることができる、やったことないのでよくわからないけど単体でも使用できるのかな?)全面がボタンになっていて手探りでも押しやすいので部屋のライトのオンオフはこちらを使用している。見た目もスッキリシンプルでコンパクトだし一つのボタンに3つの機能が割り当てられるのでおすすめ。

・シーンを作成する(より複雑なオン・オフ条件を設定できる。例えば『ロールスクリーンを開け、スピーカーをオンにして寝室の空気清浄機をオフにする』『リビングとキッチンのライトを消して寝室のライトを明るさ控えめで点灯する』シーンを設定するなど。シーンはリモコンボタンで動作するようにできるので起床時や帰宅時にワンタッチで決まったルーティンを終わらせることができる)

 

【さらにアレクサやグーグルホームがあるとできること】

・声で電球や電源、ロールスクリーンを操作する。

・出先から動作させる。

・決まった曜日だけ動作させる。

・決まった時間に自動的にオンオフさせる。

LEDテープの間接照明などにおすすめ。ただし決まった時間にオン・オフしたいだけならディリフィエラではなく他社のスマートコンセント導入のほうが安価。

・他社製品との連携

他社のセンサーでまとめて操作したり、Matter対応の他社のスマート家電もまとめて動作させることができる。

 

【さらにHomepod(Homepod mini)があるとできること】

iPhoneのホームアプリとの連携ができる。

ディリフィエラはMatterという新しい標準規格対応なので他社のスマートホーム家電との連携もできる(けど、いまのところのメリットは以下くらい。switchbotの新ハブもmatter規格なので発売されたらフレキシブルに操作できてもう少し便利になるかも)

連携するとさらに複雑なショートカット条件を作成できる。たとえばiPhoneで「この電気がオフだった場合はオンに/オンだった場合はオフにする」というショートカットが作れるので、ロック画面のアイコンをタップするだけで自動的にオン・オフするか判断してくれて動作する。

オンにするボタン、オフにするボタン単体はホームアプリと連携しなくても作れるけどオンオフを一つのショートカットでやってくれるのは何も考えなくていいので意外と助かるし、アイコンをいくつも並べなくてすむのもよい。

現在はmatter規格対応のものが少ないけどアレクサを通すより反応が早いのでたまたまhomepodを持ってたらちょっとだけ便利かも、というかんじ。

 

ゲートウェイとディリフィエラの違い】

過去にディリフィエラに似た商品でゲートウェイというものがあったけど、もしそちらを持っているならわざわざ買い換える必要はない。ただしゲートウェイは今後販売される製品には対応できない可能性がある。

ディリフィエラは従来の製品にも対応しているのでもし持っていないのなら(ゲートウェイはもう販売されていないし)値段は高くなるけどディリフィエラを購入すれば間違いない。

海外では温湿度計が発表されていて、一定のPM濃度に達したら空気清浄機をオンにして空気がきれいになったらオフにする、という連携もできるようになるみたい。こういう新製品はゲートウェイには対応していないのかも。

導入するアプリはゲートウェイとディリフィエラそれぞれ違うので乗り換えるなら初めから設定し直す必要がある。(たぶん)

 

どちらも使用したことがあるけど個人的にはディリフィエラのほうがインテリアに馴染むと思う。厚みも薄くなり触り心地もツルツルからサラサラになって質感もアップした。リングライトも白いLEDで光り方もさり気なくおしゃれなのでリビングに置いても主張は強くない。

もし格安で譲ってもらえてお試しに使うとかでなければディリフィエラをおすすめする。

 

【導入時に詰まった点】

さて、ディリフィエラ導入に関して詰まった点がいくつかあった。

まずは接続する場所だ。

無線Wi-Fiルーター(大本の光回線用の機械ではないので注意)に有線で繋がなければいけないのだけど、すぐ近くにディリフィエラがおいてあると無線用のルーターにエラーが出てしまった。ので、10センチくらい離したら作動した。電波が干渉しあっていたのかもしれない。置き場所に困って隣においたりすると繋がりにくいかもしれない。

もう一つ、トロードフリ電球の登録方法がアプリで確認できるのだけど、動画を再生しながら同じ速度で電球をオンオフしなきゃいけない。どういうことか分かればすぐにできるけど最初はよくわからなくてひたすらオン・オフを繰り返していた。(オンオフする回数と時間も決まっている)

ほかはそんなに難しくはなかった。古いモーションセンサーの電池がほとんどなくて登録に手間取ったので、もし古い製品を登録しようとしてうまくいかなかったら電池を変えてみるといいかも。

アプリで登録するときに手順が動画で表示できるのでとてもわかりやすくなっていると思った。

ディリフィエラは2階に設置しているけど1階の電球も問題なく作動するのでリピーターはとりあえず買わずに様子を見て、もし反応が悪かったら検討するといいと思う。

 

【こうだったらいいなという点】

以下は改善してくれたらいいなという点。

・トロードフリ用のe17電球は暗いのでもう少し明るいものがほしい。(全部の電球が少し暗いので、明るさを確保するなら複数設置するほうがいい)

・他社の電球にセンサーがついている製品に比べるとディリフィエラを通して電球をつけるモーションセンサーはワンテンポ反応が遅い印象があるのでもう少し反応速度が早いといい。

例えば階段上の電気をつけたいなら階段下にセンサーを設置するなどすれば問題ないけど、トイレや洗面所だと動いているものを感知しないとライトが消えてしまうため室内に設置する必要があり、一瞬の暗闇に若干のストレスがある。でも一つのセンサーで複数のデバイスを動作できるのと、センサーと動作する製品を別の場所に設置できる点は強い。センサー一体型の場合電球まわりにランプシェードがあったりして見通しがいいとは限らないし、センサーつきの電球デザインはあまり好きではない。

現時点ではLEDにセンサーがついているタイプの方が断然反応速度が早い(本当に瞬時につく。ディリフィエラを通すと2秒くらい待つ)ので照明をつけるだけにモーションセンサーを使用するのはあまりおすすめできない。

・リモコンの電池はドライバーがないと交換できない。これは安全面を配慮した海外仕様なのだと思うけど、日本製品のように爪をひっかけて開けられるタイプにしてほしい。その方が楽だしネジ紛失や誤飲も防げると思う。

 

地味にいいなと思ったのはリモコンが磁石でくっつく仕様なところ。金属面があればペタッと貼り付けておけるのが助かる。

 

我が家ではSwitchbotも使用している。

主に物理的にボタンを押す用(お風呂の追い焚きボタンとか、埋込式で交換できないLEDのスイッチとか)、そして赤外線リモコンを代用する用(エアコンを暖房で22度設定でオン、とかテレビをオフにするとか)をアレクサで操作したり、ボタンに設定したりしている。この2つの機能はあなどれなくてIKEA一本でまとめるには至っていない。

また、スマートコンセントもIKEAは大きいし三ツ口コンセント用なので、小さくて日本向けのスマートコンセントもほしい。

こういう製品たちも今後IKEAスマートホームで実現したらいいなぁと思っている。